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日本で一番誤解されてるひと

今日、テレビのクイズ番組を観ていたところ、このような問題が出ていました。

Q.
「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」
 この言葉を言ったのは誰?

A.
福沢諭吉


クイズ番組に限らず、いろいろな本、あるいは最悪なところでは学校の先生まで誤解してるパターンが多いですが……それ福沢諭吉の言葉じゃない
たぶん「学問のすすめ」の一節のことを言いたいのだろうけど、正確には
「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らずと云えり
だ。
この「云えり」は「という」であって、引用の意味。
そして、文章の続きは
「されども今広くこの人間世界を見渡すに、賢き人あり、愚かなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥との相違あるに似たるは何ぞや」
とある。

要するに綿貫なりに現代語訳すれば、
「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず……とは言うけどさぁ、ぶっちゃけそうでもないよねぇ。世の中、頭良いひともいれば馬鹿もいて、貧乏人もいれば金持ちもいるし、身分の高いのもいれば低いのもいるぜ? なんこれ? 天は人の上に人を作らずとか、ちょーウソじゃね?」
であって、
「たぶんどこで差がつくかっつーと、ちゃんと勉強してるかどうかだよ。確かに、生まれながらにして身分の差はないかもしれないけど、生まれたあとに勉強したかどうかで別れていくのさね。だからみんな、ちゃんと勉強しようぜ!」
という流れで、つまるところ「学問のすすめ」なのですね。

折りしも当時は近代化に向けて日本が動き出した頃。
欧米列国に負けない国にするには、やっぱ学問が大事だぜ、ということを言ってハッパをかけたおじさん、それが福沢諭吉。
だからこその不動の1万円札であって、「天は~」とか寝言は言ってない。


けれども、クイズ番組司会の女子アナは「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」に対して、「素敵な言葉です~」と云えり。
おそらく、大多数の学校教師も誤解したままなのでしょうね。
そんな授業を受けた生徒がまた大きくなって誤解を後世に伝える、と……。
まごうことなき負のスパイラル!

まったく、日本で一番誤解されてるのは福沢諭吉だと思います。


お疑いになっている方は、青空文庫の「学問のすすめ」をどうぞ。→
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星八角ある子

Author:星八角ある子
或るライターの落描きブログ。
無尽に趣味へ走っています。
最近は地元ネタが増えています。

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