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大野窟古墳

こんばんは、綿貫ある子です。

2014年最初の記事は、あいかわらずごちゃ混ぜブログで申し訳ありませんが、某所の古墳の話です。
まずはちょっと枕言葉を置きますが、読み飛ばしOKです。

世の中に一定数いる「古墳マニア」ですが、実はその情報は現在ネット頼りになっています。簡単にいうとろくな本がない。あるとすれば学術系の書籍で、お値段が高く、また更新も遅いので古い情報になりがちです。一介のマニアが手がかり足がかりにするにはふさわしくない。
こういうときにインターネットは良いです。あえて紹介はしませんが、日本全国を廻ってらっしゃる古墳マニアの方のページを見ると、とてもいい感じに情報収集できます。

今回、うちのブログでもわずかながらマニアの方に協力したいと思ったゆえ、熊本県の「大野窟古墳」(おおのいわやこふん)について情報提供をします。カメラを忘れたため、写真のないつまらない記事ですが、本当にそこを見にいこうと思っている方には役に立つ情報のはずです。
なお、大野窟古墳は某有名古墳サイトさんでも紹介されていますが、見学方法についての情報が古いので、新しい情報を提供する次第です。


・大野窟古墳
<概要>
成立は6世紀後半、火君に関連する人物の墓と思われる。
玄室の高さは6.48メートルで、日本最大とも。
最近の調査で円墳ではなく前方後円墳だと判明した(古墳に立てられた教育委員会の説明は古い)。

<場所>
国道3号線、道の駅「竜北」そばの大野交差点を東に入り、道なりに進んだところの吉野幼稚園の裏。
(道の駅から東にさえ入れば、あとは案内板が出ています)

<重要>
古墳の入り口には鍵がかけられていて、自由には中に入れない。
鍵は国道3号線大野交差点近くの「竜北公園」の「ウォーキングセンター」にある。土日休日でも問題なし。
手順としてはウォーキングセンターに行って、鍵の貸し出し名簿に名前と住所を書くだけで、身分証明は不要です。
ウォーキングセンターの休館日である第2、第4水曜日なら氷川町の役場に問い合わせればOKのはずです。
(教育委員会への申し込みは不要。2014年1月時点)


この古墳は日本でも有数の巨大な玄室を持つ古墳で、マニアなら死ぬまでに見ておきたい逸品です。江戸時代にはすでに開口していたようで、その後は玄室に住み着いた人までいたようです。玄室内で火をたいたりもしたため、内部にはすすが付いていて黒ずんでいます。もちろん普通に考えてこの黒ずんでいるのはマイナスなのですが、逆にいえば「火を焚こうと思うほどの巨大な玄室」ということでもあります。6メートルを超える高さの玄室なんて、日本でそうそう見れるものではありません。

……が、以前にもこのブログでも取り上げましたが、熊本県は神社とか古墳とかを行政でサポートするのが全国有数クラスで下手なため、まったく情報が出てこないありさまになっています。この日本最大の高さの玄室を持つ古墳を見学するのが月に1組いるかいないかという始末ですから、推して知るべしです。

なお現在、氷川町は大野窟古墳の価値をそれなりに認識しており、2012年にパンフレットを作ったり鍵の貸し出しシステムを整えたりしたようです。
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元祖○○大将軍

暗黒大将軍というキャラがいる。グレートマジンガーの敵役だ。
後任は地獄大元帥である。どちらも名前がすごい。とんでもない自信が伝わってくる。

一方、仮面ライダーには死神博士・地獄大使というキャラがいる。
死神博士をWikipediaで調べたら妙に設定が細かくてちょっと面白い)
こちらもすごい名前だ。なんだかよくわからないが敵にしたくないオーラがある。

こういうのの元祖は誰かとなると、
侯景
なのだろうか。日本では「コウケイ」と読む。
だいたい1500年前に実在した、中国南北朝時代の武将である。それなりに重要人物で、一時的にではあるが皇帝を名乗ってたりする。しかしそんなことは彼のすさまじさの一面に過ぎない。

何はともあれ、これを見ていただきたい。
これは中国二十四史の一つ、『南史』の80巻、侯景について書かれている部分からの抜粋である。

十月 景又矯詔自加宇宙大將軍 都督六合諸軍事 以詔文呈簡文

もう一度。

十月 景又矯詔自加宇宙大將軍 都督六合諸軍事 以詔文呈簡文

宇宙大将軍

漢文は苦手だが、どうにか現代風に訳してみる。
「10月に、侯景はまた、簡文王からの詔として、宇宙大將軍・都督六合諸軍事の称号を授けさせた」
といったところか。「矯」は「いつわる」とか「ちからづくで」みたいな感じだ。
もっと砕けて訳すと、

侯景「王様、俺に宇宙大将軍の称号を与えろください」

簡文王は侯景の傀儡みたいなもんあり、要するに自称しているようなものなのだが、それは置いておこう。

宇宙大将軍ってなんだ?
わかった、アレだろ。昔と今は「宇宙」の意味が違うんだろ、そうだろ。調べてみよう。

:家 空間 ひさし 建物
時間 無限の時間

つまり、空間+時間で宇宙というわけか。「時空」のほうがニュアンス的に近いかもしれない。
じゃあ宇宙大将軍を現代訳すると時空大将軍……?
って一緒だろそれ! 時空も宇宙も変わんないよ!

なんだよ宇宙大将軍って!
先見の明がある意味ありすぎる!
1500年前にそんなことやられて、現代の人間が勝てると思うのか!
侯景将軍、21世紀でも人類は未だ宇宙を戦場にしておりません!

『南史』の80巻には、そのあとこう続いている。
簡文大驚曰「將軍乃有宇宙之號乎」
訳すとこんな感じか。

簡文王は大驚して言った。「将軍に宇宙の号があるのか?」

さすがの傀儡王様も、なんか引いてる
こんな一文をわざわざ入れたんだから、『南史』が作られた時代でも「これはねーよ」と思われていたんだろう。

ちなみに都督六合諸軍事の「六合」も「天地と四方」のことで、要するに「全空間」の意味らしい。
厨二すぎる。こんな称号を持つ人は敵にしたくない。といって味方にはもっとしたくないが。


侯景はさらにその2年後、皇帝を名乗ってるのが、現代の人間からするとよくわからんね。
皇帝>宇宙大将軍 なんだね。
どうも逆のような気がするのだが。
まあ、皇帝になった5ヵ月後に崩御なされてるから、どうでもいいね。


一応、『南史』巻80へのリンクを貼っておきます。
『南史』巻80
「宇宙」で検索すると、すぐ見つかります。

元祖クーデレ

ヤマトタケルは元祖「男の娘」だという。なるほどそうかもしれない。
約2000年前から萌えを追求していた日本パネェというのには異論はない。

一方大陸のほうはどうなのかというと、こちらも当然負けていない。
今は兎も角、昔の中国はやはりパネェのである。

褒姒
日本では「ホウジ」と読む。
大体2800年前の人だが、知る限りの元祖「クーデレ」である。

古代中国では、最初から数えて「夏」「殷」「周」という三つの王朝がある。
(つっても領土は狭い。黄河の周辺の平原に興った国というレベルで、今の中国と同一視すると恥をかく)
彼女は三つ目の「周」、12代目の王の后だ。

さて彼女、かなりガチのクーデレで、なんと王の前で一度も笑ったことがなかった。たいそう美人だったそうで、王様はなんとか彼女の笑顔が見たいとあれこれ手を尽くしたが、ほとんど効果がなかった。

そんな折、間違いで緊急招集の狼煙があがる。
この狼煙は、いわば「えらいことになった! 将軍たち集まれぇ!」ということなので、忠実な諸侯たちは急いで王宮に集まったのである。何もないのに「うおぉー! 何事ですか王様ーっ!」と集まったわけで、ぶっちゃけドリフ。

これが王后である褒姒のツボに入った。勢いよくかけつけた諸侯・将軍たちの必死さが可笑しくてしかたがなかったのである。元祖クーデレ、ここに落ちたり。

ここまでならまだいいのだが、王様は調子に乗って、それからも何もないのにたびたび緊急招集の狼煙を上げるようになった。「彼女の笑顔が見たいから」とかなんとかかっこいいことを言ったのだろうが、集めさせられる諸侯たちはたまったものではない。「どうせまたフェイクだろ」とだんだんと狼煙があがっても無視するようになった。

あとはご想像のとおりである。ガチの戦が起こったが、味方が集まらなくて王様は死亡。
王后である褒姒がどうなったかは不明である。
これがきっかけで周王朝は滅び、春秋戦国時代へ突入していくのであった。


――補講――
要するに「狼少年」の話であるが、美女を絡めるあたりが中国伝奇らしい。
おそらく史実ではないだろうが、まあそんなことはどうだっていいのである。
とにかく彼女は元祖クーデレなのだ。と思う。
プロフィール

星八角ある子

Author:星八角ある子
或るライターの落描きブログ。
無尽に趣味へ走っています。
最近は地元ネタが増えています。

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